インドの家庭療法
皆さんは体調が優れないときに食べたり飲んだりするものはありますか?すぐに病院に行く人、市販薬を飲む人、例えば生姜湯を作って飲む人など、人それぞれではありますが、日本にも各家庭独自の療法があるように、インドにもスパイスを使った家庭療法があります。インドでは家庭療法で回復しなかったら病院に行くという人も多いそうです。
アーユルヴェーダという言葉は聞いたことがある方が多いかと思いますが、これはインド発祥の予防医学で5000年の歴史があります。アーユルヴェーダ医学では様々なスパイスが使用されており、料理だけでなく、医学の面でもインドとスパイスはとても深いつながりがあるのです。今回はよくある症状別に家庭療法でのスパイスの使い方をご紹介したいと思います。
症状別の療法
喉の痛み
はちみつ小さじ2分の1、おろししょうが小さじ2分の1をカップに入れてお湯を注いだものを一日数回飲む。
咳やたん
ターメリック小さじ4分の1、バター小さじ4分の1、塩一つまみをカップに入れ、温かい牛乳を注いで朝晩に飲む。
ガラガラ声
はちみつ大さじ1、シナモンパウダー小さじ4分の1、クローブパウダー小さじ4分の1をよく混ぜて一日数回、少しずつなめる。なめた後しばらくは飲食しないこと。
食欲不振
しょうがを薄くスライスして塩少々、レモンをしぼってなじませ、食事10分前に食べる。
消化不良
鍋にブラックペッパー20粒、水2カップを入れて、水が半分の量になるまで煮出し、食事の30分前に飲む。はちみつを少々加えても良い。胡椒には食欲を促進したり、消化機能を向上させる働きがあるため、普段の食事に粒の胡椒を加えても効果的。また、腸内に溜まったガスを排出してくれる作用もある。
胃もたれ
鍋に薄くスライスしたしょうがと水を入れて火にかけて沸騰させる。そのまま飲むか、このお湯を使って普段飲んでいるお茶等を淹れて飲む。
腹痛(食あたりではない腹痛)
鍋にクミンシード大さじ1、水2カップを入れて、水が半分の量になるまで煮出したものをこして飲む。
下痢
ヨーグルトを室温に戻して食べる。砂糖は加えず味を付ける場合は塩こしょう。冷たい牛乳は控える。
インドの一般家庭に昔から伝わる、スパイスを使った家庭療法をご紹介しました。自然のものを取り入れることで身体への負担が軽減され、早い改善が期待できるかもしれません。上記のような症状が出てしまったとき、病院へ行く前に一度試してみてはいかがでしょうか。
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